ピアノ演奏のためのテクニック解説集です。
ピアノのお悩み・疑問へのヒントが必ずあります!気になるところから読んでみてください♪
表現のテクニック
その6 : 「和音になっているメロディーを浮き立たせて弾く」
体の使い方
発表会に向けて気を付けることは!?
うちの発表会の前に、実際に私が生徒さん達に書いて渡した発表会に向けての
注意事項のプリントの内容をそのまま載せてみます。
まとめるとワンポイントじゃなくなっちゃうんだけど参考にしてみてください。
これをやっておけば大丈夫です!!
1.暗譜を確実に!
両手はもちろん、片手の暗譜練習もしておく。左手だけだと弾けないことがよくあります。 でも本番で緊張して分からなくなるのは左手!左手だけの暗譜練習をよくやっておこう! 曲をいくつかに分けて、そのどこからでも始められるようにしておきましょう。
2.客観的に聴く
何か録音できる物があれば録音して聴いてみましょう。テンポや強弱・バランスなど自分が 思っているのとだいぶ違うことに気付くことも多いはずです。
3.止まらない練習
本番では音をはずしても流れを止めないでそのまま弾きます。当日は1発本番です。家で 練習する時、特にその日一番最初にピアノに触る時は本番のつもりで、止まらずに最後まで 弾くように心掛けてみましょう。
4.人前で弾く練習
家族や友達に聴いてもらって、本番のつもりで弾く。人が一人でも聴いていると緊張感が出て 良い練習になります。
5.集中する練習
本番は緊張して余計な事を考えてしまい、いつも通り弾けなくなったりします。弾いている時に頭の中で何を考えるか、どういう状態にするかを決めて練習でもいつもそうしてみましょう。
人によって違いますが、頭の中でメロディーを歌いながら弾く、楽譜のページを視覚的にイメージして弾く、注意点を考えながら弾く、など、自分の一番やりやすい状態を決めておきましょう。本番でも同じようにすると、余計な事を考えずにいつも通り弾けます。
6.超ゆっくり練習
曲も仕上がって来てテンポも速くなってきたと思います。しかし速い練習ばかりだと雑になってくるので、最後の仕上げこそ超~~ゆっくり練習をして一音一音丁寧に、確認しながら練習してみましょう。暗譜の確認にもなります。
7.ペダル
本番では靴を履いてペダルを踏むことになります。家でもできれば当日履く靴のかかとをよく拭いて、それを履いてペダルを踏んで弾く練習をしておくと感覚が慣れると思います。
8.イメトレ
鍵盤の無い所で、例えば寝る時など、目を閉じて頭の中に鍵盤を思い描いて最初から弾いてみます。特に弾き始めの音の場所をよく覚えておきましょう!
「余分な力を抜く」って・・・?
「余分な力を抜きましょう。」
でもどこまでが「必要な力」でどこからが「余分な力」か、これ目で見て分らないから 難しいですよね。全部抜いたら弾けないですしね。
これはなかなか奥が深くていろんな人達が研究していますが、一つ言えることは、 支えるべきところがきちんと支えられないと余分な力を抜くってできないんだなあ。
なので、まずはきちんと支えられるようになることが第一歩。 ゆっくりで一つ一つの音を芯で捉えて弾けてるか確認しながら弾きましょう
! それが安定してくるとだんだん無駄な力を抜くことができるようになってきますよ♪
アルペジオが不揃いになっちゃう・・・
ハノンに出てくるような指くぐりのあるアルペジオ。これをきれいに弾くのはなかなか 難しいですよね。
いろんな要素があるけれど、そのうちの一つのポイントは「指くぐりの時の手首」。
1の指がくぐる時に手首が下がっちゃうとどうしてもそこに重みが乗って音量がでこぼこしちゃいます。 重心は横に移動するので手首は左右には自由に動くようにするけれど、上下に動かないように気をつけよう!
音階を速く弾くと音が揃わなくなっちゃうよー。
どの指の音も同じように重みを鍵盤に乗せることが大事! ちゃんと乗ってない音はかすれたり速くなってリズムが転がっちゃったりします。
ゆっくりで弾いて、一つ一つの音がちゃんといい音で鳴ってるか確認しましょう!
リズム練習も効果的!弾きづらい所がウィーク・ポイント。重点的に♪
音量のバランスをとるってむずかしいな〜〜。
「よいバランス」って、簡単に言うと「メロディーがきれいに聴こえるバランス」。 伴奏が大きいとメロディーを邪魔しちゃいますよね。
まず弾く人がメロディーを聴きながら弾くことが大切。けっこう伴奏を聴きながら 弾いてたりしますよ。
「メロディーを声に出して歌いながら弾く練習」をしてみましょう! メロディーがばっちり浮き立って聴こえるようになりますよ。
すると自然にバランスもとれてきます。
効果ばつぐん!試してみよう。
ペダルを踏みかえても音がにごるんだけど・・・・・
音を弾くと同時にペダルを踏みかえると、前の音の残響が混ざってにごっちゃうことがあります。
音には残響があるので、指で音を切ってもその後にはまだちょっと音が残っているのです。
前の音が隣り合った音だったりすると特ににごりが強いので、よく耳で聴きながら ちょっと遅れて踏みかえるようにするといいですよ♪